市場は少し回復するも、投資家心理は弱気、注目する金融系企業upstart(UPST)

企業分析
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こんばんは〜、ビスコです。

10/1の市場は、9月末に向けて悪化していく市場状況を少し安心させるないようとなりましたね。

ダウ、ナスダック、S&P500ともにプラスで終わりました。そして、市場状況もここ最近売りが大きかった、ハイテク系も回復したようです。そんな中下げているのはそれまで好調だったヘルスケアと一般消費財ですね。それでも、モデルナの大きな下げ以外に目立ったものはなかったように思います。

しかしこのような状況にもかかわらず、投資家心理への回復はみられません。逆に先週よりも悲観的な見方が続いているようです。このような状況は逆に買い場とも言えますが、10月4日の市場動向によっては、さらに下げる可能性もあります。

そして、以前の記事でも触れたように今後金利上昇が高くなるのを見て、今後は金融業が金利上昇に伴い投資先としては容易候補だと触れました。銀行系以外に金融サービスを提供するUPST(アップスタート)の分析をしてみたいと思います。

・金融サービスを提供しているアップスタートは、業績好調、財務安定と言える。
・今後の見通しとしては、ここから1年間ぐらいは投資対象と考えられるが長期運用は懸念あり。
・来年度の業績動向に応じて、売却時期は考えたい。ただ、現状投資できないわけではなく、チャンスもある。

アップスタート(UPST)とは?

アップスタートという企業目を聞いたことがない人も多いと思います。そういう方向けに概要を書いておきます。

アップスタートは、2012年4月設立で信用サービスを手掛ける会社です。独自のクラウドベースのAI(人工知能)融資プラットフォームを銀行へ提供しています。このプラットフォームは、消費者の融資需要を集約し、同社のAI対応銀行パートナーのネットワークに結び付けて、情報を提供します。

ビジネスモデルとしては、銀行からこの融資プラットフォームの手数料をとります。

上場以来のの業績状況は?

アップスタートは2Q決算で、前年比7倍という驚異的な伸びを出しました。これが好感触となり、その後も株価は上昇を続けています。

決算情報が少ないので、営業利益ではなく、一株利益の推移をみてみました。浮き沈みはあるもののトレンドラインを考えると右肩上がりになっていると思います。

 

普段はフリーキャッシュフローしか見ないですが、今回は本業での稼ぎとなる営業CFも見てみました。特に借金が多くでフリーCFが出ているのではなく、営業CFに応じたキャッシュが残っている状態となっていますね。

ファンダメンタルズ分析

売上、力をみるとそこそこ良い企業のように見えますが、ファンダメンタルズがよろしくないという企業も多いので、フローの部分だけでなく、ストック部分数値もみておく必要があります。

単年では過去1年分しかないので、判断がしづらいところではあると思いますが、2019年の自己資本利益率はマイナスですが、2020年の自己資本利益率は+4%と大きく伸びています。そして、長期負債が0というのはかなり健全な状態と思えます。

株価の動向と今後

UPSTの株価は、2Q決算を受けて2倍以上に跳ね上がっています。現在の経営状況からすると財務的には安全なので、あとはサービスが今後もユーザ受けする状態が続くのか?というところがポイントになりそうです。

AIによる与信判断が正しければ、今後も成長を続けていける気がしますが、同様のサービスが出てくることが一番の問題かもしれません。

 

そして、今後の見通しとしては、もちろん今年ほどの伸びは見せませんが、順調な売上高増加を見せています。現在のPERは200倍を超えて、超割高のように見えますが、成長率からすると投資価値ありという状況でもあります。

ただ、2022年以降の伸びに対して、PERが割高というのは否めません。株価の伸びに成長率が追いついていない状況だと思います。

まとめ

今回は金融系サービスを提供しているアップスタートをみてみました。

業績、財務の面からかなり良い状況であると思います。提供しているのが、与信サービスというのは、それなりに需要があるということなのですが、今後の強豪の出現が問題です。

ただ、AIを利用したということは、与信対象の会社、個人のデータ量勝負ということがあるので、サービス提供に長い歴史を持つ企業の方が有利な世界だと思います。

といういう意味では新規参入者にとっては高い障壁があるとも言えるので、あとは投資する期間タイミングが問題だと思います。

現状は、まだ投資対象と考えられますが、来年後半には売りを考えたい状況なので、かなり短期での投資となりそうです。ただ、来年に入り業績見通しが大きく変わるようであれば、そのタイミングで売りかどうかを判断しても良いと思います。

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