個人消費が縮小?小売売上高が悪化している

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こんにちは、ビスコです。

21年7月の小売売上高が発表されました。
この指数を見て私が考えるいまの米国の経済状態について考えたいと思います。

この記事のポイントは次の通りです。

・小売売上は不調に見えるが、コロナ前水準と同等。
・米国市場も不安定に見えるが、大動きがないなかでの値動きとなっている。
・焦って動かず、様子見する時期。

不調な小売売上高

8/17に発表された小売売上高指数は、

予想:-0.3%
結果:-1.1%

自動車を除くコアは、

予想:0.2%
結果:-0.4%

でした。

この結果だけを単発的に見ると確かに予想よりも悪く、個人の消費は冷え込んでいて、小売の売上高はあまり良いものではなかったのかと思いますが、2020年からの傾向を見てみたいと思います。

この指数は前月比の算出値となっているので、プラスに触れ続けて入れば、小売が好調ということになります。マイナスに触れて続けていれば、小売が不調なので、経済の先行きも怪しいかなという感じになります。

2020年からここまでを見ると20年2月〜4月にかけてマイナスが大きく進む中5月には急回復していて、これを見るだけでも20年5月発表値(4月の実績)には回復が始まっていたことが今更ながらわかりますね。

そして、5月も7.5%と大きくプラスに触れてい5月にはほぼほぼコロナ前と同じぐらいまで回復していたことがわかります。

で、その後はというと大きくどちらかに触れることはなく、今月まできているかという状態に見えますが、これがどういう状態なのかの判断をするにあたって、コロナ前の2019年の数値を見てみたいと思います。

そう、これを見る限りだと2019年も実は横ばいですね。

昨日は大きく全面安となりましたが、経済状況としては、コロナ直前と同じような活動状況まで戻りつつあるのではないかと思います。

コロナ デルタ株の影響は、少なくないですが、それでも心配するほどの悪化にはなっていないというのが現状なのではないかと思います。

米国市場の動き

昨日の米国市場の動きは、全面安でした。

かろうじてプラスに転じているのはヘルスケアセクターです。ただ、これも1日単位でみていても傾向はなかなか掴めないので、1週間でみてみたいと思います。

GAFAMも大きく色を分けてますね。いわゆるIT企業のハイテク株とヘルスケアは順調な伸びとなっています。

金融と小売(景気循環)株は下げの傾向かと思います。エネルギー株は下げが続いており、トレンドシフトがおきつつあるようです。

まとめ

今日は小売売上高の発表結果を受けて、現在の米国市場の状況を確認してみました。

まとめると次のようになります。

・米国市場の小売は一見不調に見えるが、コロナ前との比較をすると同等程度で推移していることがわかる。
・セクター別での米国市場の動向を見るとここのところハイテクとヘルスケアセクターで好調、エネルギーセクターは不調が続いている。
・市場は心配する必要はないが、株のトレンドには変化の訪れが近いので、ここ1〜2週間はセクタートレンドに注意して観察しよう。

という感じになります。

先が読みにくい状況ですが、決算発表を大方終えて、個別には良いものがちらほら出てきており、焦って買うことはなく、投資機会を伺うよい期間だと思います。

それでは、投資機会を見逃さないように注意して、投資で未来を切り開いていきましょう。

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