アメリカの雇用問題は深刻なものの企業活動は維持?

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こんにちは〜、ビスコです。

少し遅れましたが、先週金曜日に非農業部門雇用者数(NFP)と非製造業(サービス業)景気指数の発表がありました。これらの指標値から現在のアメリカの状況を見て今後の方針を考えてみたいと思います。

この記事でのポイントは、

・雇用状況は思った以上に深刻な状態に反転した。
・ただ、ビジネス界の状況は、今のところ横ばいで好景気が続きそうな見込み。
・市場、投資家心理は中庸であり、積極的でも消極的でもどちらでもない。
・このような時にとる妥当なスタンスは静観。

想定以上に深刻な雇用状況

9月1日にあったADP雇用者数(NFPの先行指数)の発表で、今月の雇用者数が思わしくないということは触れましたが、それを踏まえた状態でもNFPの発表内容は、深刻な状況と思えます。

予想:73.3万人に対して、結果:23.5万人という結果でした。

昨年度からの推移を見てみると

昨年度の雇用状況からするとだいぶ落ち着いてきているという状況には見えますが、昨年度はあまりにも乱降下しているので、今年度の変化率が微々たるもののように見てわかりづらいので、ここ1年に絞ってみてみます。

20年12月〜3月にかけて回復しているもののコロナ第3波の影響で、21年4月は再び雇用者数が激減しており、そこから再びワクチン接種率が進むことで回復してきていましたが、ここにきてデルタ株の流行により再び雇用者数激減という感じで、コロナの流行に翻弄される形で雇用者数が大きく増減しています。

今後もデルタ株だけではなく新種のウィルスが出てくるたびにこのような落ち着かない状況が続くことが予想されますね。

ワクチンが一定の効果を発揮することがわかっているので、これからの世の中はインフルエンザワクチンのように毎年打つようなことが想定されるのかもしれません。そして、急ピッチで作成したワクチンも今後改良されれば、正常な生活状態を取り戻すことは可能なのかもしれませんが、それがいつなのかという見通しは立っていない状況です。

サービス業の景況感は、コロナの流行りに負けず

雇用は絶不調の米国ですが、現状動いているビジネス界はそうでもないようです。先程の記事でもふれていますが、ISM製造業景況指数も先月より若干プラスに触れていました。

一方、サービス業は、先月よりは悪いのですが、

予想:61.6
結果:61.7

と落ち込んでいないどころか、むしろ0.1ポイントプラスでした。

新しく受け入れるだけのキャパはないが、ビジネス継続には問題ない状態というのが、ビジネス界の現状のようです。

市場の動きとゆらぐ投資家心理

9月3日の市場オープン前に雇用状況と景況感について公表があったので当然と言えば当然の結果かもしれませんが、しばらく金利引き上げはなさそうと踏んだ投資家がハイテク株を中心買いが少し入ったようです。

逆にいままで海外入ってて、金利引き上げに有利な金融系や不況時に強いヘルスケア、エネルギー、一般消費財系は売られる結果となっています。

ただ、投資家心理を見てみるとほぼ中立なので、下がっている株もすぐにもとに戻ると思います。だいたい、中立の時は値動きがバラバラなので、下がっても焦る必要はないと思っています。

ちなみに、ここで多数派に乗って、株価に揺られるがまま売ってしまったり、買ってしまったりするとのちに損をする可能性の方が高いです。コロナが落ち着くまではこのような動きが続きそうなので、静観するのが一番リスクが少ないと思っています。

このような状況の時は、通常取引ではなくオプション取引などを検討するのも一案だと思っています。

まとめ

今日は、雇用統計情報とサービス業の景況指数を見てみました。

結果的には9月1日に発表された先行指数(ADP雇用者数)に準じる形で、雇用は大幅減となってました。

ただ、希望は産業的にはまだまだ不況下を引きずっていることはなく、少し期待がモテる状況のようです。

市場はどちらともつかない値動きなので、静観しておくのがリスクが一番低いと感がられます。そして、この状況はワクチン効果かコロナが落ちつくまでは続きそうなので、ここはグッと我慢して耐えるのが良いと思っています。

「投資テクニック」や「先見の明」に自身があるのであれば、オプション取引など逆張りでも短期に効果が出そうなものを利用するのは作戦的にはアリだと思っています。

ここでの投資は慎重に行って、未来を切り開いて行きましょう。

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