今後の米国景気は下り坂傾向になるかもしれない

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こんばんは〜、ビスコです。

今日は、先日のジャクソンホールでのパウエル議長の発言を受け、回復しつつある株価がどの程度実体経済と連動しているのか、よく言われる銅金比率との比較で検証してみました。

・5月をピークにここ2ヶ月は横ばい傾向。
・今後銅金比率が上向くのか、このままなのかしばし待ちの姿勢
・8月以降も銅金比率が下がる傾向ならば、数ヶ月は株価下落が続くサインと思われる。

なぜ銅金比率と比較するのか?

まず初めに銅金比率でその他指標と比較するということを聞いたことがない方向けに、銅金比率と比較する意味・背景について話したいと思います。

まず、銅金比率とは、銅価格を金価格で割った比率のことです。

銅は産業用途で使われることが多くなってきている金属で、最近では自動車がハイテク化したことで非常に多くの銅線が必要となり、コロナ禍以降で非常に高騰した金属です。

一方、金はインフレ率が高まり始めたら、インフレ対策で購入されることが多い安全資産としての金属です。

経済的な視点でみときに、同じ金属でも価格の動向が正反対に動くこともあり、これらの比率を算出することで、景気の動向をはかろうというものです。

先程も触れましたが銅は景気回復時に多く買われます。金の価格が一定という前提なら、銅価格の上昇=銅金比率の上昇となり、景気回復期に入ったと推測されます。逆に、金価格の上昇=銅金比率の低下ということになり、景気拡大期が終了し、不景気になり始めるかもしれないと皆が考え、安全資産にお金が動き始めた段階と言えます。

つまり、

銅金比率の上昇=景気回復期に入った。
銅金比率の下降=景気拡大終了。景気終了の可能性が出始めた。

ということが言えます。

S&P500との比較

S&P500と銅金比率を比較してみました。

5月にピークを迎えて、6月、7月はほぼ横ばいとなっています。その間S&P500は上り調子が続いていおり、ますが、下降に対しては銅金比率が若干先行する動きになっているので、9月中ぐらいまでは様子見で良いと思っています。

というのも、この横ばいがしばらく横ばい推移なのか、上昇に転じるのか、下降に転じるのか9月の結果を見て判断してからでも遅くはないと思っているからです。

そして、おまけですが、この銅金比率に着目して考えていたら2020年3月のコロナ影響は、すでに4月で終わっていることがこの比率からもわかったようです。

銅金比率は、2020年4月で底を打っており、その後は上昇に転じていました。
S&P500の動きだけでは判断しづらい状況でも、S&P500も反発、銅金比率も反発という動きが察知できたなら、もっと積極的に投資しても良かったという風に思えたからです。(ここは反省点でした)

長期国債金利との比較

米国債の長期金利との比較がどうなっているのか、今後の金利引き上げタイミングを見計らう上でも参考にしたい指標になるのか?それともならないのか?

うまく表現できなくてすみません。矢印の指す先が10年国債とのマッピング位置になります。先行度合いは4〜7ヶ月といったところです。

2020年3月のちょうど銅金比率が上がり始めた起点に相当するのが8月末か9月に訪れるという感じになるのかと思いました。なので、この後数ヶ月は10年国債利回り上昇 となるのではないかと思います。

そして、国債市場がある程度高めのレンジで動き続けるなら、米国株下落というリスクが頭をよぎります。

急いで、焦って投資するというよりも、今はより良い投資先を見つけるための銘柄分析期間なのかもしれませんね。非常に難しくなりつつある米国株ですね。

まとめ

今日は、銅金比率とS&P500、10年米国国債利回りとを比較して、連動しているのか?非連動なのかを見てみました。

結果としては、次の通りです。

・S&P500とも10年国債利回りとも連動している。
・10年国債価格に若干先行した動きをしている
・直近、数ヶ月で国債価格値上がり、株価反落ということが懸念される

S&P500との比較においては、比率が先行しているような動きには見えない状態でした。
というのも、私見ですが、S&P500の構成銘柄に、大型ハイテク株の閉める割合が大きくなり、ハイテク産業にとってこの比率が重要な指標にはなり得ないからではないかと。

ハイテク企業は物理的に、銅を利用して何かを生み出しているかという、そうではなく、ヴァーチャルな世界やサービスを売り物にしているからではないかと思うからです。

ただ、参考とする比率値としては有能ではないかと思います。今は少し我慢の時です。狙ったタイミングで投資できるようにアンテナ張っておきましょう。それでは、チャンスを待って、投資で未来を切り開いてきましょう。

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