こんばんは〜、ビスコです。
このブログでも何度か取り上げているFacebookのFY21 3Q決算発表が先日ありました。
広告収入を伸ばし続け、1兆ドル企業の仲間入りを果たすも、その後米国経済全体が軟調となるにつれ、株価も下火に。
そうしているうちに内部告発問題で企業の倫理を問われているFacebookですが、世界で多くの人が知っているこの企業がそんなに業績が悪いわけでもないので、詳細について調査してみました。
最近は、メタバースというキーワードで、マークザッカーバーグの発言が注目を集めていますが、突拍子もないことを言っているわけでもないと思っているのと、メタバースのような世界ができたら純粋に楽しいだろうなと思っています。
そういう視点でもこの企業は何かと注目を集めてますね。
・財務面では前年よりも回復してきている。
・株価は一時的に下降しているが、現時点で割高ではないので、今後業績回復の兆しが見えるなら買っても良いと判断している。
悪くはないが予想を下回る業績結果
個人的には今回の業績もかなり良かったのではないかと思います。数年前のスタートアップとしてで始めた頃の勢いはもちろんありませんが、巨大企業としての成長率としては問題ないのではと思っています。
Bドル=10億ドル
売上高:29.01 Bドル(市場予想:29.45 Bドル)
営業利益:10.4 Bドル
営業利益率:36%(市場予想:37%)
EPS:3.22ドル(市場予想:3.17ドル)
月間アクティブユーザー数:29.1億人 前年同期比6.2%増(市場予想:29.2億人)
1日当たりアクティブユーザ数:19.3億人 前年同期比6.0%増(市場予想:19.1億人)
FY21に入ってからの売上高はそれまでの売上高よりも1段高い位置で推移を続けています。
そして、前年比ベースでみても30%以上をキープしている点は、かなり良いのかと思います。
営業利益ベースでみても、売上高が高い位置で成績を出しているということがわかります。営業利益ベースでみても前期比約30%という点も評価される点かと思います。
決算発表があった日はそこまで株価に影響はありませんでしたが、昨日は大きく下げました。その背景としては、やはり第4Qの業績見通しが暗いという点があるのかもしれません。
FY21 4Qの見通しは、31.5 Bドル〜41.0 Bドルと市場予想43.0 Bドルを大きく下回る結果だったからだと思います。そして、今後も広告収入減少の原因(iPhoneでの広告表示問題)の影響は引き続きでそうという点がかなり課題なのかと思います。
堅調さは維持されているファンダメンタルズ
前年同期比でみてみると長期負債が基本的にはないFBにとっては自己資本利益率の上昇がポイントかと思っています。それをみると市場予想に届かない業績結果でも昨年度よりも確実に伸ばしていることがわかります。
株価の動向
今年に入って8月までは順調に伸びてきてましたが、9月以降は先ほどの広告収入減少が解決する見通しがないことが一番影響しているのかもしれませんね。
現状の株価が相当に高いのかというとそうではなく、平均的な位置なので、業績がこのまま維持されるならそこまで下落は起きないのかとも思います。
逆にVRを起点とした新しいビジネスが成長してくれば、他社にはない大きなアドバンテージとなると思っています。
まとめ
今日は、なにかと話題となっているFBの3Q決算結果を見てみました。
決算結果からは今後の見通しとしては少し暗い結果となってしまったので、一時的に株価は下落すると思います。
ただ、そこまで割高ではないので、営業利益の落ち込み(広告収入の落ち込み)がこれ以上なければ、今後は再度復帰してくるはずだと思います。
今段階では様子見というのが無難なのかもしれません。割高ではないですが、確実に収益を維持できるという判断がつきにくいです。
しかし、Facebookが持つSNSの基盤を凌駕する企業は特にないので、そういう意味ではこれから株価が回復してくると思っています。