米国経済回復が不安になる雇用統計の結果か??

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こんばんは〜、ビスコです。

先週末にサービス部門の雇用統計結果(NFP)と失業率の発表がありました。

NFPの先行指数としてみられているADPの雇用状況については前回の記事で触れています。

この結果を受けるとNFPも順調な結果が発表されると思ってましたが、そうはなっていなかったので、少しはてなとなっている部分もあり、市場の反応とその他の状況も踏まえてみていきたいと思っています。

この記事のポイントは次の通りです。

・NFPの結果は、思っている以上に悲観的には考えられていない。
・失業率が低下していることが好感されてたようす。
・産業の回復も今後見込めるそうな兆しがある。
・今、投資を行うのではなく、次のチャンスを狙って、動向をみておくことが良いと思う。

予想を大きく下回る結果に

NFPを知らない方もいるかもと思いますので、軽く触れておくと、NFPとは非農業部門いわゆるサービス業の雇用状況を示した指標値で、毎月第1金曜日に発表される指標値です。

マーケットに与える影響の大きいいと言われています。その理由は、この指標値の結果が、現在の米国の雇用と物価の安定状態を示しているからです。

では、先週の結果はというと次の通りです。

予測値:500(千人)
結果値:194(千人)

過去の推移は次の通りです。

 

しかし、雇用状況は予想以下でしたが、失業率の方は堅調な回復を見せています。

予測値:5.1%
結果値:4.8%

予測値を下回っています。さらに、下落傾向であるのは変わりがない状況です。

市場の反応

市場の反応は、マイナス傾向ではありますが、小幅下落程度でしたので、雇用統計の結果はあまり悲観的に捉えていないのかもしれません。

セクター別でみた場合、石油関連が大きく上昇しているのがわかりません。

この結果は、先物市場のエネルギー関連を見ればわかるとおおりで、軒並みエネルギー関連が上がっています。数ヶ月前にWTIの価格が1バレル70ドルぐらいになるだろうという予想がありましたが、ここにきて大きく上昇して1バレル80ドル以上となっています。

この状況ですとしばらくはエネルギー関連もあげたままの可能性が高いですね。

 

市場の反応がそこまでマイナスではない理由としては、産業の復活が見込めているのではないかという視点です。

こちらも先物市場ですが、金属関連の価格推移となっています。これをみると銅が高くなり、金が下がっています。

銅があがるというのは、産業での銅使用率が高まり、産業の復活が見込めると予想されます。このようなことから、市場がそこまで不安要因とはならなかったのではないかと思います。

金利引き上げ時期の前倒し

投資家にとってはあまり嬉しくない内容だと思っていますが、このような景気回復のシグナルが見えてきたからか、金利引き上げのタイミングがさらに前倒しされ、2022年9月に実施されるのではないかという予想結果が出ています。

1週間前までは、過半数以上の60%が金利引き上げはないと回答していましたが、先週末から逆に過半数が金利引き上げを予想する形になっています。

まとめ

NFPの結果は、予想を下回るものだったが、市場は冷静に捉えており、景気回復が見込める結果から、政策金利のさらなる前倒しが予想されてきている。

しばらくは、エネルギー関連、産業界の企業が利益を上げそうに見えるので、細かくウォッチしておく必要があると思います。

ただし、これは、今からこのセクターへ投資をした方が良いというのではなく、次の投資チャンスを伺うべく、現在ピークがきていそうなセクターを眺めておくということです。

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