こんばんは〜、ビスコです。
昨夜、ISMサービス業の景況指数発表がありました。ISMが発表する製造業、サービス業の景況感指数は、景気の先行指標としてかなり重要視されている指標値です。
ここのところ先行き不安な情報が多く見られましたが、今回は景気が回復してきているプラス方向の情報で市場も好感したようです。
・市場参加者の心理はかなりマイナスとなっている。この心理状態が続いているなら、今が買い場とも言える。
・銅価格の大きな下落があり、今後の製造業の先行きについてはかなり不安定な状況になっている。
予想を上回る結果に
ISMのサービス業景況感指数は、次の通りです。
予想値:59.9
結果値:61.9
予想値を上回ることがないわけではもちろんないですが、今回は大きく上回っている状況です。そして、トレンドとしても好景気という感触が続いているようです。まだまだ、アメリカのサービス業の伸びは続きそうです。
市場の反応
今回の発表受け、市場はプラスとなっています。ダウ、ナスダック、S&P500ともにプラスです。
昨日、大きく下げたナスダックが元に戻す形となっています。
これだけあげると全産業ともあげることが多いのですが、不動産業のみ下がるような形になっています。ただ、負の内容というよりは、市場全体的に下がっていた時期にプラス方向に向いていた業界なだけに、今調整がきていると見る方が正しいかもしれません。
市場がこれだけプラス方向に動こうとしているの気になるのは、投資家心理が一向に戻ってこない点です。先月のFOMCの発表以降沈んだ状態が続いています。
上げすぎているとバブルになる可能性が高いですが、一定の強気が投資家心理に出てこないと、上がりづらいです。そして、マイナス心理が続きすぎると正常な市場の動きをしなくなります。
ただ、一方で資金に余裕があれば、今が格安で買える投資チャンスで、みんながこれは買いだと強気いなった時にはかなり安い価格で手に入れている状態だからです。
今後の米国経済の行方は?
ただ、サービスは好調さが伺えるのですが、銅価格下落が今後の製造業の景気は鈍化することを示唆しているのではないかと思います。銅価格 / 金価格は横ばい気味なので、金利自体はまだ上がる可能性があります。
そうなると、銅の需要が落ちているのに、金利は上昇という方向は、製造業にとっては痛手になりかねないです。
ただ、銅価格下落の要因が、米国の消費財に対して材料供給できないことにより、完成品での銅需要の低下ということであれば、もっとコロナ感染者が減少してきた時に再び銅需要が上がってくると思っています。
まとめ
ISMのサービス業景気指数を今日はみてみました。この結果からは、米国のサービス業の景気はまだまだ続くことが予想されました。
しかし、この先を考えると製造業での景気鈍化が先に訪れ、米国市場の需要の減退は大きくなりそうな気がします。
何度も触れていますが、コロナの新規感染者数が落ち着いてこないと製造業の回復というのは難しそうです。この新規感染者の落ち着きは、米国のみではなく材料供給をしている新興国もという点が悩ましいところです。