ご存知ですか?どんな株を買えば良いか。

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こんにちは、ビスコです。いつもの見ていただいたありがとうございます。

前回の記事では、株の買い時について紹介しました。しかし、次のような疑問が残っている方も多いと思います。

・買い時は分かったけど、何を買ったらいいの?
・どの株を買ってもいいわけ?
皆さんならどんな株を購入すると良いと思いますか?
そして、購入後は上がったり、下がったりするたびに、ハラハラ、ドキドキしていたりしてませんか?
この記事では、そんな疑問持っている方に向けて
・どんな株を買ったらいいのか?
・購入後の株価変動にどう対応するのか?
について私なりの考えを紹介します。何か気づきを得てもらえると嬉しいです。

購入する株の判断基準

結論から言うと私が購入対象とする株の見る点は、

株自体ではなく、その会社の健全性、成長性=企業価値を見る。
ファンダメンタル分析に近いと思いますが、ファンダメンタル分析には、財務諸表を紐解いて、自己資本比率がどのくらいなってになっているとか、流動比率がどうだとか、ROEが何%以上だとか、キャッシュフローがどうなっているとか、結構難しいとかって思うかもしれませんね。
私も色々ものの本を見てファンダメンタル分析を学んだんですが、正直、難しいという印象です。これって内部情報を知らないと判断しにくい、財務諸表を紐解くにしても外部からだと判断しにくいなぁと思ってました。

なぜ、会社の健全性、成長性を見るのか?

銘柄選定で銘柄として見ていても何も見えてこないと思います。会社の企業価値(健全性、成長性)を見る理由は、結局株価って、何に依存しているのかってところだと思います。

色々な人が投資していますが、儲かっている会社に、配当が高い会社に、将来の見込みがありそうな会社にみんな投資したがると思います。

つまり、それを突き詰めると健全で成長性のある会社=企業価値が高い会社ということになるのだと思います。これが、会社の健全性、成長性を見る理由です。

ここで重要なのは株価が上がるのか、下がるのかで判断しないということだと思います。株価が直近上がるのか、下がるのかは誰にもわからないからです。

ただ、中長期的に見て健全で、成長している企業の株価は上がる傾向に上がる傾向にあるということは言えるようです。

具体的に確認する項目

ここまでで、何をみて、それを見る理由は理解していただけたと思います。

それでは、具体的に何の項目数値を確認して検討していけばよいのかを紹介していきます。

見るものは、主に見るものは次の3点のみです。

・フリーキャッシュフローは過去3期出ているか?
・PERはどの程度か?
・株価が右肩上がりか?

上記3点を確認して、これはというものに対してさらに次の2点について参考程度に確認をしておきます。

・DCF法による現在価値から算出される株価はどのくらいか?
・配当率はどのくらいか?

フリーキャッシュフローを見る理由とその判断基準

少し勉強されている方はもうわかっていると思いますが、フリーキャッシュフロー(以下、フリーCF)とは、「営業CF-投資CF」で算出される企業がその期に設けたお金(現金)のうち、自由に使える分を指します。

自由に使えるとは、そのまま現金として留保してもいいし、借金返済への資金としてもいいし、株主へ配当金として還元しても良いという企業の経営陣が使い道を選択できるということです。

フリーCFが多いということは、企業経営におけるお金の余力が高く、経営の健全性を図る尺度として見ることができます。

JNJの過去10年のフリーCFの遷移を紹介します。

常にプラスをキープしていて、キレイに右肩上がりのトレンドを描いていますね。

こういうのが理想ですね。JNJは言わずとしれた超優良銘柄ですね。不況時にも強く、常に企業も株価も成長しています。ただし、高騰株ではないですよ。

PERをみる理由とその判断基準

PERとは、「株価÷一株利益(EPS)」で算出される倍率です。つまり、今の株価は企業の早出する利益換算で何年で元が取れるのかを示していると理解しています。

ただし、ここで見るPERは過去の株価を基準に算出されたものではなく、今後12ヶ月や24ヶ月を基準として算出されるForward PERを中心に見ます。

この値の取扱が難しいというか、色々なサイトや本で記載されている内容からするとコレという基準はなく、他社と比較してどうこうとか、業界によって違うので業界平均と比較してどうこうとか難しいことが書かれています。

確かにその通りですが、そんなに難しく捉えるとこの数値が使いづらくなるので、次の2点で見ます。

・各企業の過去のPER水準と比較して割安かどうか?
・S&P500平均PERと比較して割安かどうか?

各企業の過去PERとの比較

過去の各企業のForward PERの遷移は、Morningstarのサイトから確認できます。各企業を検索してvaluationタブの情報を確認してもらうと過去5年の平均Forward PERと現在値のForward PERがわかります。

JNJのForward PERを見てみましょう。

JNJは、2021年7月12日現在Forward PERは、17.86倍、過去5年平均は、16.69倍とほぼ同水準で、割高でも割安でもない状態かと考えられます。

S&P500平均PERとの比較

S&P500の過去のForward PERは、FACTSETのサイトからダウンロードできます。過去5年の平均は18倍、過去10年の平均が16倍、ここ2~3年は21倍~22倍あたりとなっています。

先ほどのJNJのForward PER値は、S&P500の平均値と比較する5年平均ぐらいとなります。そして、直近のPERと比較すると少し割安という感じですね。

株価トレンドを見る理由とその判断基準

株価トレンドを見るのはなぜかというと、やはりキャピタルゲインを狙ってもいきたいからですね。

そして、その判断基準は、

中長期トレンドで常に右肩上がり
です。そんな銘柄存在するのか?と思われる方も多いと思います。
ただ、トレンドなので短期ではなく、5年、10年というスパンで右肩上がりかどうかで判断してください。

今まで見てきたフリーCFやForward PERは数値的根拠をもとに、企業の健全性、成長性を見てきました。ただ、この2つを見ていれば、ほぼほぼ潰れない会社で良い会社と判断できると思います。ただ、そのような会社の株価が必ずしも右肩あがりかというとそういうわけではなさそうです。

JNJは株価も過去10年を見ると右肩上がりですね。

一方で、T(AT&T)をみると配当利回りも高くていい会社ですが、過去10年の株価を見ると上下を繰り返しています。

Tを購入することを否定している訳ではありませんので、誤解しないでください。

配当利回り狙いという目的であれば、配当利回り7.26%というのはかなり良く、Tは購入候補としては申し分ないと思っています。(実際、2021年7月時点の株価であれば、キャピタルゲイン狙いで購入しても問題ないようにも思えます。)

ただ、右肩上がりでずっと上がっていく会社があるのに対して、ある一定レンジで株価が行ったりきたりするものがあるということを知ってもらうために例として紹介しました。

その他の確認ポイントを見る理由

その他2点は、初心者の方は蛇足だと思って無視してもらっても大丈夫です。ただ、より深い分析をしたい時に見ておくと良いかなと思うぐらいです。

私もDCF法での現在価値算出は、世間ではかなり評判がいいけど、フリーCFやForward PERの値が良くない時に別視点から分析する時ぐらいにしか使用してないです。

配当率は、基本的に売却をしない方針の銘柄を購入する時に参照します。

購入後の株価変動への対応

ここでは株価変動について紹介したいと思いますが、もうすでに回答は半分でていますね。

ここまでで、どのような株を購入したら良いかわかっていただけたと思います。なので、下がった時の対応は、健全で成長性のある会社の株を保有しているので、落ち着いて狼狽売りをしないということになります。逆に、配当率が高くずっと保有すると考えている銘柄ならば、買い増しをしても良いぐらいです。

問題は、逆に上がった時の対応の方です。どこまで上がったら売却すれば良いのか?という疑問が出てきます。

この疑問に対しては、私個人的には、Forward PERを見て割高と判断されない限りは持ち続けるというスタンスです。そして、もっと投資効率が良い銘柄(割安な銘柄)が発見できた場合は、乗り換えでそちらにシフトするために売却するというスタンスです。

まとめ

この記事では、どのような株を購入したら良いのか?購入後の株価変動への対応はどうしたら良いのか?という疑問に対する一例を紹介しました。

どんな株を購入したら良いのかという問いに対しては、次が回答になります。

株自体ではなく、その会社の健全性、成長性=企業価値を見る。
企業価値を測る基準は、次の3つなります。
・フリーCFが常にプラス域で推移している、できれば右肩上がりで上がっている
・Forward PERが、過去のForward PERと比較して割安、S&P500平均と比較して割安となっている。
・株価トレンドが右肩上がりとなっている。

購入後の株価変動への対応という疑問に対しては、次が回答になります。

・株価下落時、落ち着いて狼狽売りしない。
・株価上昇時、Forward PERからまだ割安かどうかで判断する。
今回具体的な個別銘柄名はあえてあげてません。それを期待された方も多いかもしれませんが、あげなかった理由は、米高株の場合、今回あげた条件で探すとかなり多くの銘柄がヒットすると思います。
そして、自分で見つけた銘柄を購入した方が、将来の投資力に繋がってくると思うからです。(失敗したとしても)
投資は実際にやってみないと身につきません。なので、少額から開始して、成功、失敗を繰り返して投資力を身につけていきましょう。
本日はここまで。今日の内容が皆さんの何かしらの気づきにつながったら嬉しいです。それでは、投資で未来を切り開いていきましょう。
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