こんばんは~、ビスコです。
米国市場に大きく影響を与える金利変動に関してFOMCの発表がありました。世の中の動向から金利引き上げはまだまだ先伸ばしとなり、米国株投資家にとっては今しばらく投資できる環境が続きそうです。
この記事のポイントは次の通りです。
・米国経済は進展を続けているが、金利引き上げする時期はずっと先と言及。
・債権購入の縮小などのテーパリングを開始する水準には達していないと発表。
・テーパリング開始には、さらなる雇用の安定とインフレ率の安定が必要。
FOMC金利引き上げについては時期を言及せず
日本時間でいうと7月28日~29日にかけてFOMCの発表がありました。FOMC声明は次のようなコメントでした。
米連邦準備制度は現在の困難な時期に米経済を支えるため、あらゆる手段を用い、それによって最大限の雇用と物価安定という目標を促進することにコミットしている。
今週発表のあった新規失業者保険申請数を見てみると400前後で停滞しています。6月の予想は、38.5万件でしたが、40万件と微増。
実質GDPも2021年6月の予想は8.5%でしたが、6.5%と予想に届きませんでした。以前、米国株のピークは過ぎたもようと記事を上げましたが、これとはちょっと様子が違うようです。
コロナ感染の動向
米国のコロナ感染者数が7月以降急増しているようです。
感染者数の伸びに対して死亡者数はそこまで増加していませんが、米国の景気低迷はデルタ株による感染数増加による影響と考えられます。特にデルタ株での感染増がまさに働き盛りの40代以下で多く出ているようです。
いったん落ち着きを見せたコロナによる影響も、新種の影響により変化してきているということのようです。この傾向が続くようであれば、withコロナの生活様式にあったサービスを提供する企業が生き残りそうですね。
FRBの見解
FOMC声明に続き、FRBの発表が7月30日、31日にありました。
FRBとしては高すぎるインフレ率は、経済に良い影響は与えないという見解でインフレ率2%での安定化をめざすといっています。
しかし、実際のインフレ率は、次のグラフからわかるように2008年以来の高いインフレ率を誇っています。しかも、ここ数か月は急ピッチでの上昇傾向、これが本当に一時的なのかどうかを注意してウォッチしておく必要がありそうです。
まとめ
この記事では、FOMC声明の発表を受け、現状の米国の経済状況と外部要因(コロナ影響)見てみました。
・FRBの見解としては、まだ利上げは実施しない。
・利上げ開始は雇用の安定がみられること。インフレ率が安定している(2%)こと
・コロナ デルタ株による新規感染者数が再び増加していることで、経済の不安定さが想定されている。
利上げが延期されるような発言は、米国株投資家としてはうれしいですが、米国経済の安定(特に雇用の安定)が、見られないと期待による株高となり実体経済が伴わないことになり、米国市場としては危険な状態のように思えます。
今しばらくはコロナ影響をウォッチしておく必要があると共に、次の投資先として、with コロナ時代に向けて持続的なサービスを提供しそうな企業を探していく必要があるように思いました。
・米国経済のリスクは、デルタ株の広がり。