米国経済に再度、景気回復の波が起きると考える理由

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こんばんは〜、ビスコです。

先週末発表されたミシガン大学消費者信頼感指数と今週頭に発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数から今後の米国経済の波について考えて見たいと思います。

・消費者マインドは冷え込む方向のトレンド描いているように思ったが、小売売上高の推移は継続して上昇している。
・ニューヨーク連銀製造業景気指数は、予想を大きく上回る結果となった。
・企業業績は回復傾向にあり、従業員へ還元されれば、冷え込んだ個人消費も回復が期待できる。

予想を大幅に下回る消費者の動向

ミシガン大学消費者信頼感指数は、ミシガン大学がアンケート調査により消費者のマインドを調査した結果で、1966年を100としてそこからの偏差で数値化しています。

ここ1年の動向は次のグラフの通りです。

21年6月までは落ち着いた感じに推移位していましたが、7月以降は大きく消費者マインドは落ち込み傾向となっています。

いろいろな要因があるとは思いますが、新規感染者数が増加し始め、米国経済全体が再び下降気味となったのと同じ時期なので、これが大きな要因だと思います。

そして、10月まではさらに悪化しており、消費者としては購入をだいぶ控えている状況と見えます。

企業はうらはらに好景気を感じている

個人消費はだいぶ落ちてしまっていますが、それとは裏腹にニューヨーク連銀が発表するニューヨーク地区の製造業の景気指数は予想よりも上がってきています。

ここ1年間の動向をみるとコロナ再蔓延の影響などもあり、安定して上昇はしていませんが、トレンドとしては上昇トレンドを示していると思います。

そして、直近の数値は大きく予想を上回る結果をなっていることもニューヨーク州に限定されますが、製造業の景気は回復傾向にあります。

徐々に回復している小売売上高

先ほど見たミシガン大学消費者信頼指数からすると消費者マインドが落ちているので、小売の売上高にもそれは影響しそうだと思うのですが、小売売上高は前月比でみて成長しています。

小売売上高が成長している要因としては、企業側が商品の値上げをして数量減少に対応してきているからともいえます。

しかし、値上げしたとしてもそれに対応してきている消費者もいることを考えると消費者マインドはすでに回復し始めた可能性があります。

また、企業業績が上向くことで、停滞し始めた賃金の上昇率も再び上向く可能性が出てきています。

まとめ

今回は消費者景気指数と製造業景況指数から米国経済の先行きを考えて見ました。

現時点では消費者マインドが冷え込んでいそうですが、企業業績がよくなることで、それも回復が見込めるように思います。

すでに回復し始めている可能性もあり、感謝祭から始まる本格的な年末商戦に期待が掛かるところです。

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