こんにちは〜、ビスコです。
以前から中国株の割安感が続いていることはお伝えしてきていると思いますが、機関投資家も再び中国株に注目を向けたようです。
・中国は、実体経済としても回復の期待ができる。
・一方、米国はコロナ感染者増で、実体経済の停滞が予測され、直近は思った以上に割高な状態
機関投資家の動き
中国株が昨日かなり反発しました。その影にはもちろん機関投資家の動きがあったのは間違いないです。
ブルームバーグの記事も、アークインベストメントが再び買いを入れたようです。先日の記事でもお伝えした通りJDドットコムはファンダメンタルズ的には全く問題ないです。
なので、このような動きになるのは当然なのですし、アークが買ったということで他の機関投資家も狙ってくることが期待できます。しかし、個人投資家が底値で買うことは難しいので、今ぐらいの時期に買いを入れておくのがちょうど良いのかと思います。
そして、JD以外の中国大手企業もファンダメンタルズ的には問題ないので、今後大きく株価が動くのは小型株だと思います。テンセント、アリババは時価総額がかなり大きいので、バブルにでもならない限り、現在の2倍ぐらいが限界かと思っています。
中国・アメリカにおけるコロナの状況
中国株に注目する理由は、企業の業績の割りに割安な株価という理由以外に、今後の企業活動に大きく影響をもたらすものとして、コロナの影響があると思っています。
実体経済が足踏みしてしまっている状態は世界的なコロナの感染者数増加に伴う労働力の確保ができていない状態によるものだと思います。
今日時点の新規感染者数についてみてみたいと思います。
中国に関していうと18日以降新規感染者がでていないことから中国実体経済への影響はかんり限定的であり、今後中国国内の経済活動は加速していくと思います。
一方、米国の新規感染者数を見ると23日時点で26万人の新規感染者数が出ています。S&P 500は活況に沸いているようですが、この数は第3波と言われていた昨年11月ごろと同じぐらいで、経済活動もかなり停滞していた時期です。米国株の反発はここ1ヶ月で上げ切らずに停滞していた反発によるものだと思っています。
新規感染者数が減少すれば再び今年に入ってからの爆発的な経済活動が復活して景気回復に向かうことになると思うのですが、現時点ではその見通しは遠いように思います。
逆に、金利引き上げやテーパリング開始タイミングは遅くなるということになると思います。経済活動が復活しないと実体経済が追いついてこないので、実質的な好景気とはならず、株価上昇も限られたものになりそうです。
ちなみにインドの感染者数は、2万5千人と少し前よりもだいぶ落ち着いたようで、今後インド経済の回復の方が早いかも知れません。
まとめ
今日は、中国株の復活の兆しが見えてきたと思います。米国自体が不安定な状況なので、一気にこのまま回復するとは思いわないですが、割高な米国株よりも業績好調で、実態経済も回復が期待できる中国株の方が良いように見えます。
また、米国の新規コロナ感染者数をどれだけのスピードで抑えられるかにもよりますが、今の感染者数のまましばらく推移するならば、インド株の方が未来があるような気がします。
もちろん、米国株の中にもコロナ禍だからこそ業績を伸ばしている企業があるのは事実なので、そのような企業への投資は旨みがあると思いますが、全体的に割高なので、結構リスクが高いと思っています。