こんにちは~、ビスコです。
今日は、米国経済が景気後退に入ったときに備えて、何に投資したらよいかを事前に検討しておきたいシリーズ第1弾です。
この記事では次の2点について紹介しています。
- 景気後退時期の考え方を説明します。
- おススメのETF(ヘルスケアセクター)を紹介します。
そもそもの景気後退期での対応の考え方とその時の投資先の1つとしてのヘルスケアセクターについて紹介します。
何を基準に選ぶか?
景気が良く上り調子の時はよほど銘柄選びを間違えなければ、大抵の銘柄は上がっていきます。しかし、景気後退となった場合上がること期待することは難しく、日本株を中心にやってきた方はどういう銘柄を選べば良いのか悩むことが多いと思います。
そもそもの投資戦略がインデックス投資なのか、個別銘柄投資なのかにもよりますが、戦略云々についてはまた別の機会に書きたいと思います。
米国株だといわゆる業種(セクター)により景気動向により選択するものが決まってきます。
そして、景気後退時期はデフェンシブセクターとなるヘルスケア、生活必需品セクターを選択するのが無難となります。
無難と言ったのは、景気後退時期はトレンドとしては下がり気味なので、この期間だけで大きく儲けることはなかなか難しく、下落率がなるべく低いところを狙うという意図となります。(下がりトレンドで収益を上げる方法ももちろんありますが、初心者には難しいので割愛します)
おススメのETF
先ほど、狙うセクターはヘルスケアセクターか、生活必需品セクターといいましたが、この2つのETFとなると次のようなものを選択することになります。
- VHT(Vanguard Health Care Index Fund ETF)
- CURE(Direxionデイリーヘルスケア株ブル3倍ETF)
VHT
このETFは、MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア・インデックスに連動した運用成績を目指したものになります。要は米国のヘルスケア業界銘柄全体への分散投資といったところです。
経費率0.1%と日本の投資信託と比較したらかなり低くなっており、米国ETFの強さを感じます。
構成銘柄はTop10は次のようになってます。このTop10だけでこのETFの約40%を占めてます。
1 | Johnson & Johnson |
2 | UnitedHealth Group Inc. |
3 | Pfizer Inc. |
4 | Abbott Laboratories |
5 | AbbVie Inc. |
6 | Merck & Co. Inc. |
7 | Thermo Fisher Scientific Inc. |
8 | Medtronic plc |
9 | Danaher Corp. |
10 | Eli Lilly & Co. |
運用成績はというと10年で約4倍以上。CAGR15%を超えてきているので、長期投資を目的として自身のポートフォリオに組み込んでおいてもよいかと思います。
配当率は、2021年6月30日時点で1.21%と高くはないですが、ETFの価格が上がっているので、そこまで気にしなくてもよいかと思います。
もっと詳細を知りたい方は↓のリンク先をご覧ください。
CURE
このETFは、名前を見てもらうとわかる通り、米国ヘルスケアセクターの運用成績に対して3倍のレバレッジを聞かせた成績を出すように運用されてます。
相場が上がり調子の時はよいですが、下り坂の時は3倍の速さで落ちていくということになります。
経費率は、0.95%とVHTから見たらかなり高い設定となっていますが、そこはレバレッジを利かせて収益をあげるというハイリスクな面があるためですね。
ただ、こちらも日本の一般的な投資信託からしたらかなり抑えられていると思います。
VHTに採用されているような企業は、かなり底堅い値動きなので、ヘルスケアセクターの銘柄の動きは全般的に底堅いから安心という風に安易に考えないほうがいいということだけは、頭の隅おいておいたほうが良いです。
というのも、米国のヘルスケアセクターに分類される企業は、(最近コロナがはやったことで皆さんご存じの)ファイザー、ジョンソンアンドジョンソン、アストラゼネカのような医薬品メーカーだではなく、保険系、バイオテクノロジーなどがあります。
保険系の企業にしても、バイオテクノロジー系の企業にしても、どちらも下落時にはかなりのダウンを強いられます。
ただ、中長期で見た場合、5年で約3.25倍、CAGR28%オーバーとなっているので、こちらも長期的に保有するなら一考ありだと思います。
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まとめ
今回はヘルスケアセクターのETF2種類を取り上げました。このセクターの特徴は安定かつ成長も望めるということで、長期投資を考えている人は自分のポートフォリオに20%~30%程保持しておいてもよいと思います。
もっと利益を伸ばしたいということであれば、ETFではなく個別銘柄狙いで行くのが良いと思いますので、ETF編の後に個別銘柄編で考察したいと思います。