米国市場下落で見つめなおすバフェット流投資方法

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こんにちは〜、ビスコです。

中国恒大をめぐる負債問題で今月市場が不安定ではありましたが、昨日の市場では影響がで始めてきました。今後、倒産ということになれば、中国の不動産事業においては大きく影響が出てくると思いますが、米国企業への影響は限定的だと思っています。

ですが、市場に参加している投資家に対しては、心理的に負の要因として働いたようで、市場が下落しているようです。ただ、昨日のS&P500は-1.7%程度であり限定的だと思っています。

もう下落がないのかというとそうとは言い切れませんが、大きな下落や調整がなく昨年度から上がり続けている相場に対して一息つきたかったというところだと思います。

そして、こちらの記事でも触れているように、どちらかというと押し目買いチャンスがきたと思っています。

ただ、そのように思えるために株式投資とその方法について再確認をしておこうと思います。私自身は、バフェット氏とリンチ氏の投資方法が論理的に正しいのではないかと思っています。

実際、結果を残している両氏の方法を参考にしない手はないので、ここではバフェット氏のやり方について、再度確認しておきたいと思います。

・株式投資とは、本来、事業に対して出資すること。
そして、そのリターンから投資先として有望かどうかを考える。
・バフェット氏はあくまで事業とその事業を運営している経営者をみて投資先を判断している。
・市場不安定時こそ自分の投資手法を見つめ直す。

株式投資とは

堅苦しいタイトルになってますが、そもそも株式投資ってなんなのでしょうか?

現在、株式市場でやりとりされているものは、経営サイドからするとあまり重要ではないと思います。発行済み株式はすでに使われたものであって、株本来の役割をはたすものではないです。

株式とは、株式を発行する企業にとって、新たな事業を起こすために資金調達をするための手段ですね。なので、株式投資とは、その事業(企業)が成功する・事業を伸ばす・利益を生むということに投資することですね。

そのため、基本的に市場でやりとりしている発行済み株式は、なんなのかといったら、多くの人にとっては、その企業の今後の事業成長性にかけた人気投票のようなもので、人気のバロメーターにすぎないのだと思います。(個人投資家なら配当金支払いの割合を増やすという意味もあると思います)

多くの人にといったのは、多額の資金を持つ人・企業によっては、有望な事業を買うための手段となりますね。市場に出回っている株式を買うことでその企業の経営権を取得するという意味で。

バフェット氏が最も重視している点

そして、次の記事で紹介している「株で富を築く バフェットの法則」でバフェット氏の投資方法を実践する上で前提となっている考え方・背景を理解しておく必要があると思います。

バフェット氏はあくまで事業・企業、そして経営者をみています。

バフェット氏がもっとも重視しているのはその企業が利益を生む事業をしているか?

という点です。

株価やその動向をみているわけではありません。先ほど書いたように株式投資の本質に近い論点で捉えています。そして、バフェット氏の数十年間におよぶ投資結果が証明しているように事業の成功が、のちに株価上昇の起点となっていますね。

バフェット流投資手法

つづいて、具体的な投資の論点についてみていきたいと思います。バフェット氏は投資をする上で入念な調査結果の上で投資をしていると言われます。

そして、投資先を検討するにあたって、次の4つの視点に注意するべきと言っています。これら4つの視点について、先の書籍に載っている内容を参考に私なりの解釈を添えて書きたいと思います。

事業に関する原則

事業に関するものとしては、次の3点がポイントとなります。

・シンプルで理解できる事業か?
・安定した事業実績があるか?
・長期的に明るい見通しがあるか?

中長期で投資をする場合、株価がすぐに追従することは稀です。実際に株価上昇までに時間がかかりますし、逆に下がることもあります。下がっときに早まって売ってしまわないためにこれらのポイントに気をつけて投資をしようと言うことだと理解しています。

つまり、

・自分が理解できる事業に対して投資しよう。
・実際に利益を生んでいる事業に投資しよう。
・継続して利益を生む事業に投資しよう。

ということだと思います。自分が利益を生む構造を理解できない事業、利益をまだ生んでいない事業、一発屋と思うわれる事業などには長期的には投資できないし、今後の期待もできないですしね。

経営に関する原則

次に経営に関する原則として次の2つの点を挙げています。

・株主に率直に話せる経営者か?
・組織の習性に屈しない経営者か?

これは、企業は株主のものであり、その所有者に対して正しく報告できないというの経営を任せておけないからですね。

解釈すると

業績を誤魔化して報告するような人はうまいこと事業を運営できない。どこが良くて、どこが悪かったのかを正しく説明して、その悪かった点をどう改善していくのかを経営方針として示せることが、今後の経営・事業をうまく進めていける。そのようなことができる経営者に投資しよう。
経営判断をすするのにあたって、今まで同じ路線で行って業績が伸ばせるなら良いが、そうではない場合、企業の風習に合わない決断をしないといけないときがあるはずです。そのような時でも正しい経営判断をして、企業を株主のために存続させることができる経営者に投資しよう。

と言うことだと思います。

財務に関する原則

財務面に関しては次の4点です。

・1株あたりの利益ではなく、自己資本利益率をあげようとしているか?
・「オーナー利益」を考えているか?
・利益率の高い企業を探しているか?
・1ドル利益を留保したら、市場価値も1ドル以上あがるように心がけているか?

4つの論点の根底には、「企業は株主のもの」。当たり前ですが、株式会社の所有者・オーナーは株主なので、企業はその株主に還元する義務があると言うことですね。投資家=事業に出資してくれた人ということなので、事業で生んだ利益はもちろん投資家へ還元されるべきです。

ただ、経営者がそれを意識して経営をしているか否かで投資家にとっては全く結果が異なることになりますから、経営者の姿勢がどこを向いているかをチェックするポイントとなっています。

つまり、

株主のことを第一に考えた経営をしている企業へ投資しよう

と言うことになると思います。

市場に関する原則

市場に関しては、次の2点です。

・事業の価値はどれくらいか?
・その事業を価値よりもはるかに安い金額で買収することは可能か?

今まで3つの視点と異なり、今現在の事業価値が市場で評価されている価値よりも高いのか安いのかという視点ですね。

もし、事業価値より株価が高かったら買う価値はないので、その後株価は落ちて行くことが容易に想像できますよね。逆に、事業価値の方が株価よりも高いと判断できるなら、その後事業価値に見合った株価まで高くなることが期待できるということになりますね。

事業価値よりもぐっと安い株価となっているバーゲンセールの企業へ投資しよう
といことになります。
ただ、今までと違って難しいのは、その事業価値をどう測るか?という点です。バフェット氏は、EPSを米国長期国債の利率から割り戻して判断しているということでした。
今は超低金利時代なので、10%ぐらいに見込んで価値算出をして、現株価との乖離に安全マージンを多く取って投資判断をしていると言うことらしいです。
実際にやってみるとわかりますが、今株価が伸びているほとんどの企業は割高という結果になります。Appleでさえかなり割高状態です。逆にまだ投資可能と判断している点からすると割引率を5%〜6%ぐらいに見込んでやっとそう言う判断になると思います。

まとめ

今日は、株価下落時にオロオロしないために、投資についてバフェット氏の投資手法を確認してみました。

普段意識している点ではありますが、市場が不安定となっている時というのは、気持ちが揺らぎますね。もちろんリスク(将来への不明確さ)をとっているからこそ、リターンがあるわけですが、そのリターンを享受するための考え方もつということが重要ですね。

以上が、バフェット流の投資手法を再確認した結果でした、すこしでも参考になれば嬉しいです。自分の投資手法を再確認して、投資で未来を切り開いていきましょう。

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