上向きはじめた米国経済、反応しない市場、その理由は?

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こんばんは〜、ビスコです。

昨日は、米好経済の景況感を示す重要な指標値が発表されました。フィラデルフィア連銀景況指数、小売売上高、新規失業保険申請件数です。これらの発表と市場の反応について考えてみました。

・フィラデルフィア連言景況指数は予想を大きく超えた結果に。
・小売売上高も回復傾向にあり、自動車産業の下落にもかかわらずプラス方向になっているので、消費対象の産業が変わっている。
・しかし、市場はFOMCの発表を控え、低迷気味。
・材料がない中での市場低迷時は、動かないのが賢明。

景況指数について

フィラデルフィア連銀景況指数

この数値は、昨日の記事でも触れた「ニューヨーク連銀製造業指数」と並んで米国内の経済指標を示す先行指数として重要な役割を持っています。

予測値:19.0
結果値:30.7

昨日に引き続き大きく上昇しており、米国の至る所で景気が上向いている状態という感じがしています。今年の3月、4月までとは行きませんが、徐々に回復傾向にあるようです。

小売売上高

こちらは直接小売業の景況感を示す数値になると思っています。米国の商務省(The department of commerce)が毎月発表している数値で、自動車関連を除いたコアと前小売を合わせた指数を発表しています。

小売売上高
予測値:-0.7%
結果値:0.7%

コア小売売上高
予測値:0.0%
結果値:1.8%

マイナスかと思ったらプラスに転向しているのと成長ゼロかと思ったらかなりのプラスになっているという結果が出てきました。景気変動が激しい自動車関連を除いた小売業の状態に着目したいです。

予測値にたいして下振れすることが多かった20年、21年ですが、ここで徐々に上振れする方向になりつつあるのかと思います。

 

産業別にみてもわかる通り、自動車関連は大きくマイナス方向ですが、その他一般小売(デパートやスーパーなど)は、大きく売上を伸ばしているという結果出てます。

自動車関連は確かに波があるのですが、ここ3ヶ月見てもずっとマイナス成長ということは、米国では外出の少なくなって、自動車への消費には目が向いていないということになります。

それよりも他の商品へ目が向いているということですね。

新規失業保険申請件数

ただ、これだけ消費が上向いているという結果が見えてきても、なぜか新規失業保険申請件数はコロナ前に近づかず、落ち着きません。

しばらくは、30万件前後がコロナが落ち着くまでは続きそうです。

市場の動向

一昨日のニューヨーク連銀製造業景況指数発表時は、大きく株価をあげましたが、今回はかなり冷ややかな気がします。

NASDAQは上がりましたが、ダウとS&P500は下がるという結果に。ハイテク系の企業が多少変われたのかと思ったのですが、そうでもなさそうです。

大きく下げていたところに買いが入って、それ以外は下落するような構図となっています。

まとめ

今日は、簡単でしたが米国の景況感を追ってみました。景況指数、小売売上高を見てみるとかなり上向いていることがわかりました。

特に、自動車から別の産業に人々の消費活動は動いていることがわかりましたので、今後は娯楽へのシフトが見込めるのではないかと思っています。

新規失業保険申請件数を見てみると微増という結果となり、小売業界が上向いても雇用創出にはつながっていないようです。

そして、景気上向きで市場も活発するかと思い気や、様子みムードとなり、市場は低迷気味です。こうなる理由は期間投資家も動いていない時でもあり、投資家心理も低迷中です。

来週開催するFOMCの結果を待っている状態だと思いますので、これだという企業があれば投資しても良いのですが、それが見つかっていない人は、ここは動かずじっと様子をみることが賢明だと思います。

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